つい先日、「ただいま」と言って、チェックインしてくれたゲストがいた。年に1〜２回、北海道から出張で東京へこられる笑顔の素敵な女性。毎回、こられる度に素敵な北海道土産をいただいてしまい、なんだか私のほうが恐縮してしまう。
328の予約理由は、羽田空港を利用するための前泊、後泊が圧倒的に多いのだが、その方の今回の出張日程では別段、うちを利用するほどの理由はなかったように思う。それでも利用してくれる、ということ。東京には日によってはうちより安い価格でベッドを提供している新しい宿泊施設が、たくさんできているのに、「ここにこないと、なんだか東京に来た気がしない」とおっしゃってくださって、不覚にも少し泣きそうになった（笑）。
宿泊施設というのは、需要が高い日は価格が上がり、そうでない日は安くして稼働率を上げるというのが、まぁだいたいどこも同じセオリーだと思うが、うちは今のところ需要が高い日もそうでない日も、一定の料金で運営している。
それは、同じ日に予約したのに、価格が高い人と安い人がいるのは、自分だったらなんだか納得いかないし、いつ来ても同じ値段っていうのが、予約時の安心感につながると考えているからだ。
いくつかの、Online Travel Agency（いわゆるbookingサイト）に掲載させてもらっているが、うちが提供している卸値は、直接予約で出している価格と変わらないので、たまに、「どこで予約したら一番安いですか？」とお客様に聞かれるけれど、「ご自身の使い勝手で選んでください」としか答えようがない。
私自身がゲストハウスを利用する際は、ほとんど直接予約で、OTAは利用しないため、何泊宿泊すると１泊無料、とか、なんたら特典、とかそういうものにさほど興味がない。
そういう「お得なもの」に付加価値を置く方は、それぞれのメリットとデメリットを考えて、OTAを通して予約されれば良いと思う。
328は、来月の9月27日を持って3年目の秋を迎える（オープンは2014年なので年数的には丸4年か？）。細かい部分の内装など、そろそろ少し変更してもいいかも、と・・・。考えているが、それこそ、あーでもないこーでもないと思案しているうつに、グズグズとなかなか着手できずにいる。
それでも、「変わならいもの」と、「変えていくもの」のバランスをうまくとっていけたらいいなぁ・・・と思う。