1983 年生まれ。仕事の傍ら顔をハメるべく看板を日々求める。
塩谷朋之28 歳。仕事は一般的なサラリーマン。
日本人なら誰だって一度は見た事がある『顔ハメ看板』。これに魅せられ年間200 枚のペースで、顔をはめて「自撮り」した看板台は2千を超える。2009 年からは、北海道・東神楽町の夏祭りで毎年行われている顔ハメ看板コンテストで審査員を務めている。
本格的な撮影をはじめたのは20歳の頃。埼玉県内の観光施設の近くで捨てられていた宇宙飛行士の顔ハメ看板を見つけた。「かわいそうだ」と思い、施設の職員に話すと、「撮影するなら」と立て直してくれた。それ以来、顔ハメ看板の存在が気になり、探し歩くようになった。
顔ハメは趣味の域を超え、週末は必ず顔をハメに出掛ける。「あったからハメる」のではなく「ハメるために出掛けて行く」。ひとつひとつの看板と真摯に向き合いながら、『顔ハメ看板』を通じた表現をしているクリエイター。