台北:人の優しさに触れる旅(後編) ( 2 ) | 328 HOSTEL&LOUNGE
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徒然日記

台北:人の優しさに触れる旅(後編)

台北:人の優しさに触れる旅(後編)

台湾でふれあった人々について、備忘録的に記しておこう。感動した気持ちをいつまでも心にとめおこう。そう思いながら、ついに年をまたいでしまった・・・。既に2018。まだ具体的なことは何ひとつきまっちゃいないけれど、もともと3つの宿(#東京ひかりゲストハウス・#Satosan’s rest)ではじめた『来来smallguesthouse』のプロジェクトも、今年から他の宿も加わっていただけることになり、また新しい流れで動き出している。6月から民泊新法も施行されることだし、東京には民泊ではなく、旅館業として運営している小さな施設がたくさんあることが、もっと認知されるといいなぁ・・。
立春も過ぎたことだし、動きだす春。今年もぜひ、台湾のあったかい人たちに会いに行きたい!

そんなことを考えていたら、昨日ひょんなことから、また台湾とつながった。3年前の2月の寒〜い日に、328から京都まで自転車旅をしたカナダのゲストから連絡が入り、いま、台湾にいて、台湾を満喫したら、日本へ立ち寄る予定だという。
台湾でも、相変わらず自転車旅の懲りないYOU(前回は箱根付近でリタイアして、途中岐阜まで電車で行ったって話してたっけ)。
私は台北しか行ったことがないけれど、自転車なら行けるだろう、と、今回の台湾旅で知り合った、台東のゲストハウス『Bonito inn』のオーナー、ケリーさんの宿を勧めてみた。”Wow! It look like nice place TAITON”と、早速ケリーさんに連絡をとり、宿への宿泊を決めた彼。こうやって、人の縁や和が広がったりするのは、とっても嬉しい。ゲストハウスやっている醍醐味ってこんなところにある気がする。

ところで、前編で話をした通訳のリャンさんも、このbonito innのケリーさんも、元を辿れば、東京ひかりゲストハウスさんのお客さま。そのほかにも、東京ひかりゲストハウスさんには、本当にたくさんのサポーターさんがいて、台湾でのイベントの2日間を盛り上げ、手伝ってくれた。「ここは、僕らの国で、あなたたちはゲストなんだから・・・」と移動のタクシー代を支払ってくれたこともあったっけ。普段、ホスト側の我々は、そんなこと言われたことがない・・・。むしろ手伝ってもらっているのだから、我々が支払わなきゃいけないのに・・・。びっくりするやら嬉しいやらで、この「いつもホストがゲストになる事件(?)」は、いまでも、思い出すと目頭が熱くなってしまう思い出になっている。

そして、私にも、イベントの2日間をみっちりサポートしてくれた、やさしい女性がいた。台湾に支社のある輸入会社に勤める友人が紹介してくれた、日本語ベラベラな現地スタッフのイネスさん。
リャンさんが手を離せないとき、通訳を変わってくれたり、イベントの空き時間に街を案内してくれたり・・・。イネスさんに教えてもらった、豚の血をゼラチンで固めてピーナッツの粉がかかっているという、摩訶不思議味の【米血糕 (ミーシエガオ)】(写真) 。たぶん、イネスさんに勧められたんじゃなきゃ、食べなかったんじゃないかな(笑)。
「空港まで、迎えにいきますよ」「雨が降りそうですから、傘を持ってきてくださいね」など、まるで昔からの知り合いか、まるで母のように接してくれたイネスさんのやさしい気持ちが、異国でのはじめての仕事(?)で心細くなる気持ちを支えてくれたように思う。

とにかく、イベントを手伝ってくれた皆さん全員が、やさしい方ばかりだったのだが、2日目の場所を貸してくれた「荘義芳商行」さんでの出来事も忘れられない。
そもそもクラフトマーケットとして運営している場所を、日本のゲストハウス紹介したいんです、という名目でやってきた私たちに、台湾の作家さんと同じようにスペースを貸してくれた、粋なオーナーさんとスタッフさんたち。
もともと、自作の商品を販売されていた方々にとっては、日本から突然やってきたこんな異色な私たち、迷惑極まりなかったに違いない。にもかかわらず、合間にブースを覗いてくれたり、販売している商品をプレゼントしてくれたりと、本当に優しくしていただいた。
得に嬉しかったのは、同じ猫好きの作家さんからいただいた、裏に猫のプリントがされたポーチ。この方とは、まったくお話をしていなかったのだが、疲れと感動で涙腺が弱まりまくっていた私をそっと見ていてくれたらしく、「何回も泣いて、かわいそうだから・・・」という理由で、サプライズででプレゼントしてくれた。なんというか・・・。もう・・・なにも言えない・・・。

そんな感じの台湾感動旅。先ほど台湾東部で起きた地震が心配で連絡してみたところ、数名からは大丈夫という連絡をいただいて安堵している。私にできることはちっぽけかもしれないけれど、いただいた感動の少しでも、これからうちの宿に来てくれる台湾の人たちにお返しができたらな・・・・。
そして、今年はお土産をたくさん持って、『来来small guesthouse』で台湾を訪れたいな、と思う。

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