お久しぶり、の投稿です。賛否両論、紆余曲折あった「東京オリンピック」も本日閉会式を迎えようとしていますね。宿は7月後半からフルであけておりますが、こんなご時世でなんで言わずもがな・・。
2019年の今頃は、翌年のオリンピック開催時期の宿泊問い合わせが海外からきており、同業者間でも「1年前の予約のキャンセル料ってどうするの？」などと盛り上がったものですが、あの盛り上がりはなんだったんだ・・・というほど、あっけなくすぎていきました。そんな中でも、イタリアへ帰るお客さまと開会式を一緒にみたり、３年ぶりにお越しいただいたお客さまと陸上で盛り上がったり・・・、ゲストハウスらしい雰囲気の中でオリンピックを迎えられたことを心底ありがたく感じています。

個人的には、自転車レースが開催された日にたまたま立ち寄った静岡県・修善寺駅の様子に圧倒されました。昨年立ち寄った時の修善寺は（コロナ禍というのもありますが）17時には周辺のお店が軒並み閉店してしまう典型的な地方の温泉駅でしたが、駅舎校内も新しくなっており、周辺にも東京のようなカフェ、ピザ、ラーメン店などがオープンして遅くまで賑わいを見せていて、世間でよく言われるオリンピックの経済効果というものを、まざまざと見せつけられた感じでした。
翻って東京できちんと開催していたら、もっとすごいものだったんでしょうね？　その日がオリンピックのマウンテンレースの日だと知らず（すでに終わった時間でしたけれど）たまたま訪れてビックリ仰天している私の横を、選手たちがトレーニングのためか、猛スピードで駆け抜けていきました。
「悪魔の祭典」とまで言われ、開幕してもなお代々木競技場ではデモが続いていたようですが、修善寺駅周辺でお会いしたホスピタリティ溢れるボランティアやスタッフの方たちの笑顔には、一点の曇りもありませんでしたよ・・・。記念に写真でも撮ろうかな、と、スマホを取り出した私に、すかさず声をかけ、写真を撮ってくださった方にお礼を言うと、「祖母の家が静岡なんです。また、静岡にきてくださいね・・・」とスカッとさわやかコカ・コーラ♪な感じで接していただき・・。「ああ、私も言いたかったな、また東京にきてくださいね・・・」とじんわり悔し涙が滲んだりして・・。いや、いまさら言ってもしょうがないって・・・自分の心の狭さとねちっこさを知る（笑）、そんなオリンピックの思い出ができました。
ともあれ、5年もの間、反対派の逆風に耐えながら地道にトレーニングしてがんばった選手の方々に最大限の賛辞を贈りたいです・・。

さて、まだパラリンピックが残っているとはいえど、なんだか気持ちの中で一区切りついた気がしています。
ずっとためらっていたワクチン接種も予約を完了しました。WEBサイトの変更も、なかなか進んでおりませんが、少しずつ手を加えるつもりです。なかなか東京に来づらい、また東京から地方に行きづらい、といった日々が続いておりますが、色々なことに折り合いをつけながら地道に前を向いて進んでいきたいと思います。