ノマドワーカーとか、デュアルライフとか、アドレスホッパーとか、二拠点生活とか・・・。最近、この業界でよく聞くキーワードがある。そして、つい最近新しく知ったのが、「リゾートワーカー」という言葉。
IT系の仕事の人に多いらしいのだが、週4、5日は、地方のゲストハウスなどを拠点に生活し、MTGがある日や用事がある時だけ東京へでてくる、という生活を送っている人のことらしい・・・。へぇ〜〜〜。知らなかった・・・。

“田舎暮らし”というと、「はぁぁぁ？」と、住んでいる人に怒られそうだけれど、例えばリゾートと呼ばれる軽井沢、葉山などの避暑地に住んで、仕事は東京にでてくる、という生活を送っている人は昔からいっぱいいたし、今もいると思う。
しかし、その人たちが前述の「リゾートワーカーさん」かというと、なんかどうも違うようだ。というのも、今、地方のゲストハウス暮らしをしている「リゾートワーカーさん」は、本当に「アドレス」を全く持っていない、という人も少なくないそうなんだから・・・。こりゃ、驚いた！！！

ミニマムライフや、サブスクばやりで、なんでも借りる、が市民権を得ている昨今。物を極力持たない暮らしが主流になりつつあるのは理解できるけれど、昭和世代の自分からすると、「住所」を持たない、という生活は、なんとも心もとない。
住民税はどこに納めるの？　思わぬアクシデントに巻き込まれたら「住所不定の●●さん」として報道されるのかなー？etc。

実は今、ヘルパーさんを募集してみよう、と考えていて、ふと思いいたったことがある。ヘルパーさんは、はたして「リゾートワーカー」なのか？　と・・・。
「暮らすように旅しましょう」とか、「旅するような暮らしができます」っていうセリフでヘルパーさんを募集するのって、なんか”かっこええ”けれど、「いや、まてよ・・・」と。
実際の「暮らし」って、汚れた窓ガラスはふくし、税金だって払うし、町内会費は納めるし、ティッシュペーパーも補充するんだよね。当たり前ですが・・。つまり、暮らしって日常生活を送ることなわけですよ。
ま、窓ガラスやティッシュペーパー補充は、一緒に手伝って貰えばいいかもしれないけれど（笑）、いわゆる公的なことに何にも関与しない、というのは、やはり「暮らし」ではないのではないか？
なんとなく、そう思ってしまった。（注：私は、別に体制側の人間ではございません）

というわけで、近々”ヘルパーさん募集”の告知をだすと思いますが、「暮らし」というキーワードからは完全切り離します。宣言！！！
まだ、自分の中に落とし込めてはいないけれど、今、しっくりくる言葉を探すとすれば、ヘルパーさんは、「日常に近い旅をする」というほうが、当てはまるのかな・・・。つまり、メインは旅で、日常がサブ。

そう改めて思うと、「暮らし」ってとっても手間がかかること。私は別に、前述の”リゾートワーカーさん”たちを否定しているつもりも、羨ましいとも思っていないけれど、「ゲストハウス暮らし」が長期間にわたり、自分を生活者だと思っていると、実際の「生活」が始まったときに、色々と煩雑な世のシステムというものに、いきなり気づくのではなかろうか・・・。
だからなんだって話だけれど・・・。

というわけで「日常に近い旅」をしてみたい方を、うちでは募集してみようと思っている。

次回つづきます・・・。