台北:人の優しさに触れる旅(前編) | 328 HOSTEL&LOUNGE
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徒然日記

台北:人の優しさに触れる旅(前編)

台北:人の優しさに触れる旅(前編)

11月23日〜27日まで、『来来smallguesthouse』というプロジェクト(小さなゲストハウス同士で集まって、なんか面白そうなことやってみましょうという取り組み)で台北に巡業(笑)にいってきた。
1日目は、「A little warm by 二五街角」というカフェの一角をお借りして、プラ板や折り紙工作のワークショップ。2日目は、日本人にも人気の観光地、迪化街にある「荘義芳商行」さんのクラフトマーケットでブースをお借りして、各ゲストハウスで扱っているオリジナルグッズを販売しつつ、日本の小さなゲストハウスを紹介する、といったかんじの海外営業(?)旅。
4月に、このプロジェクトのお話をいただいた時は、11月の出発までだいぶ時間あるよなぁ・・・と思っていたのだけれど、9月ぐらいから通常の宿業務(日々の掃除、洗濯、予約の管理や問い合わせ対応)に加え、羽田の地域活性化イベントの手伝いやら、町ネコの保護やTNR活動を応援するために制作したカレンダーの販路開拓業務やらが重なって、文字通り、ネコの手も借りたい、という状況に陥っていた。
やばい。台湾いくための準備、ほとんどできてないわぁ。・・・で、迎えた11月半ば。このプロジェクトは、打ち合わせも含め、結構時間をかけて準備を重ねてきたことだったし、何より一人だけのものでもない。誘っていただいた他のゲストハウスのオーナーさん(#東京ひかりゲストハウス, #Satosan’s rest)に申し訳ない気持ちはあったものの、できなかったものはしょうがないし・・・と、これまたバタバタと、羽田ど早朝発着のTigerエアで、台湾へ飛んだ。
※こういう時に、本当にうちの宿は便利な場所にあるよなぁと思う。でも、でも・・。すみません!!!
現状の私一人で営業している体制では、peach/Tigerエアの利用で、仮眠するために宿泊されるゲストの受け入れをするわけにはいかず、ご宿泊はご遠慮いただいています。

ありがたいことに、こんな私にも助け舟を差し伸べてくれる人がいて、台北に支社のある輸入会社に勤めている友人が、「中国語まったく話せないんじゃしょうがないじゃん」と現地スタッフの方に、ヘルプで来てくれるようお願いしてくれたり、折り紙が得意なアルバイトのミキちゃんが、「クリスマスシーズンだから」と、折り紙で作れる簡単でかわいいツリーの作り方を教えてくれた。
そんな、人のありがたみにウルル(涙)ときて、出発した日本。そこで私はさらに、台湾人のやさしさに触れて、泣くことになる(前振り長かったけれど、これ表題)。

まずやさしさバッチをつけて表彰したいのが、今回のコーディネイト兼通訳をお願いしたLiangさん。
イベント告知に必要なものがないとあれば、台北市内のホステルに前泊してくれているのに、わざわざ早朝に、ご自宅まで取りにかえって持って来てくれる。
「台湾に到着したら、おいしい豆乳がのみたいなぁ」と、なにげなくLINEをしただけで、今いる場所からほど近い、地元の人が通うおいしい豆乳スタンドを、地図つきで教えてくれる。そればかりか、宿泊先のホステルの近所の豆乳スタンドの場所まで教えてくれる、という、一流ホテルのコンシェルジュでもできないのでは? と思える細やかさ。
これは、ホスピタリティ業界にいるゲストハウスオーナーの私なんかよりも、全然、上をいっているんじゃいのか??? なんだか、残念に感じる自分の宿経営・・・。反省・・・。

最初は、Liangさんだけが、特別EQが高いのかな? とも思ったけれど、その後出会うたくさんの台湾の方々からも「この”無私”のやさしさはどこから来るんだろう」と考えさせられることが多く、ゲストハウスの宣伝をしにいったのは、なんだかおまけに感じるくらいの「人のやさしさに触れる旅」となった。

明日は、2日間のイベントの間中、ヘルプに入ってくれたInesさんが、328に宿泊にきてくれる。彼女が私に与えてくれたほどの感動を、私が与えられるかどうか分からないけれど、あの時感じた気持ちを忘れないように、ここに、2回に分けて記しておきたいと思う。

〈後編へつづく〉

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